執筆者:マリナ
こんにちは!マリナです。
今日は、少し悲しいお話。私がアメリカで帯状疱疹になったお話をします。
アメリカに来てから5ヶ月目に突入し、Term2の中間テストを終えた頃、背中に神経痛を感じ始めました。
お風呂上がりにズキズキと痛むなと思い3日が過ぎた頃、痛みのある箇所に発疹ができていました。水ぶくれにはなっていなかったですが、背中にポツポツと赤いできものができていました。神経痛と遅れてやってくる発疹、これは帯状疱疹だろう、と自己判断しました。なぜなら看護師の時に、帯状疱疹で苦しむ患者さんを多くみてきたからです。最悪の場合は発疹が顔に拡がり、跡が残ってしまう可能性があるので、急いで抗ウイルス薬をもらいに行きました。
幸い、私はホプキンスが提供している医療保険に加入していたため、学校付近のクリニックに行くことができました。
1. 予約方法
まず、Student Well Beingから、クリニックの予約をしました。 対面とテレビ電話が選択可能です。
Homewood エリアとEast Baltimore (病院近く)のどちらかで受診できましたが、予約枠が空いていたEast Baltimoreを選択しました。幸いにも、翌日の予約を取ることができましたが、年末は全く予約が取れない状況なので、お気をつけください。
2. 診察内容
予約開始時刻15分前に、クリニックに到着する必要があります。
・J-Cardがないとクリニックに入れないため、必ず持参してください。(最悪、インターフォンで開けてもらえるかもしれませんが。)
・医療保険のカードも必要です。(アプリで取得可)
受付を済ませると、看護師さんが呼んでくれます。
まず、看護師さんに血圧や体重、身長の測定などの予診をしてもらいました。
その日は5cmくらいのヒールを履いて行ったのですが、まさかのヒールを履いたまま身長・体重測定され、ヒールって何センチ?いつも身長どれくらい?と聞かれて、私の言い値の身長になりました。。。。もう最初から言い値でいいのでは….でも、まあ….そういう適当な感じでも実はいいんだよね、看護師って、とも思います。
その後、医師に背中を見てもらい、無事(?)に帯状疱疹 (Shingles)と診断され、処方箋をもらうことができました。
医師の診察中に、処方箋をどこの薬局に送るかを決めて、診察は終了です。およそ40分で全てが完了し、支払いはありませんでした。
3. 薬局の選び方
薬局は、病院の中の3つ、そして病院外の1つ、近所のCVSやWalgreensが選べました。
アメリカは、日本の紙媒体での処方箋とは異なり、クリニックから電子媒体で薬局へ処方箋を送信するシステムのため、診察中に薬局を決めなければいけません。
私の場合は、CVSは1時間以上かかるため、病院内の薬局に限定しJohns Hopkins Arcade Pharmacyを選択しました。一番遅くまで、さらに土日も開いているということで、友人におすすめしてもらいました。
Johns Hopkins Arcade Pharmacy — Zayed Tower
1800 Orleans St, M2125, Baltimore, MD, 21287
ホプキンスのパブリックヘルスの建物に近い薬局の一覧はこちら。
クリニックから薬局まで徒歩10分なのですが、ここからがアメリカの見せどころです。
なかなかスムーズに物事が運ぶことはありません。
ここからは愚痴なので、暇じゃない方は「4. かかった費用」へ。
薬局に行くと、”処方箋が電子データで送られていないからクリニックに確認の電話をして” と言われました。そのため、クリニックに電話し確認すると、”薬局の問題だ” と言われ、薬局で再度確認してもらいましたが、”クリニックの問題だからもう一度電話して” と言われました。
私の英語ミスかと思い、もう一度クリニックに電話するも、”送信できている” の一点張り。
薬局とクリニックの板挟みになり面倒になったので、自分でデータを確認させてもらおうと一度クリニックに戻ることに。
クリニックに戻り事情を説明すると、薬局と電話でもう一度同じやり取りをしてくれました。
クリニックと薬局の一騎打ちの結果、薬局のミスっぽいことが判明し、もう一度薬局に戻りました。
すでに受診から2時間半が経過し、体調不良の中クリニックと薬局を約30分寒い中歩いて移動したため、悲しみの限界を超えていました。
薬局に到着すると今処方箋が届いたからと、ここから20分待たされ、名前が呼ばれたので窓口に行くと”間違って呼んでしまったのであと15分待て” と言われ、30歳を目前に泣きそうになりました……体調不良の中、この仕打ちはひどい….
結果、14時にクリニックを受診し、薬をもらえたのは17時半でした。17時以降も開いている薬局を選んでよかった…としみじみ思います。(対応はとても悪かったです。)
さらに、処方箋には、抗ウイルス薬と鎮痛剤が書かれていたのに、家に帰って確認すると、鎮痛剤が入っていませんでした。あの時の私は疲れすぎて、あろうことか薬剤の確認を怠っていました。怒る気にもなれず、ただただ呆れる…
医療従事者も、日本と比較すると本当に適当なんだな…..と感じました。いいのか悪いのか、いや、処方忘れはダメでしょ..と思いながら泣き寝入りです、鎮痛剤のお金は払っていないから、もういいんです。。
4. かかった費用
最終的に、
- 診察代:$0
- 処方代:$15≒¥2000円(抗ウイルス薬だけ)
でした。予想より高くないな、という感想です。その分高い保険代を払っているので、なんとも言えませんが…
余談
余談ですが、帯状疱疹には2つワクチンが推奨されているので、簡単に紹介させてください。 参考リンク
- シングリックス ワクチン
2万円くらいのワクチンを2回接種
97%ほどの予防効果を示します。
高価ですが効果が高いので、50歳以上の人で、これまで水疱瘡になったことがある人には大変おすすめです。 - 水疱瘡 ワクチン
6000-7000円のワクチンを1回接種
50%ほど帯状疱疹が減少し、帯状疱疹後神経痛も減少すると報告されています。
帯状疱疹は痛い、そして発疹の跡が残ってしまうことが厄介なので、特に50歳以上の方は検討してみてください。私は両親に、水疱瘡ワクチンを打ってもらいました。
ひとこと
アメリカでの新生活、テストやレポートが多く、疲れ果てて帯状疱疹になってしまいました。体力が落ちていたのだと思います。
ホプキンス生は、クリニックを案外簡単に受診できるので、体調不良の時は無理せずすぐに受診してくださいね。
薬局への処方箋送信だけ、きちんと確認してください。
健康で過ごしましょう。私も無理せず頑張ります!
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